​環境感受性の心理尺度

環境感受性の気質的側面(感覚処理感受性)を測定するための日本語版HSP尺度を紹介します。著作権の関係上、尺度の項目は全て記載しません。詳細は元の論文をご覧ください。なお、英語版の尺度については、こちらのサイトで知ることができます。※HSP尺度は、HSPであるかどうかを「診断」するものではなく、またその基準もありません。

日本語版青年前期用敏感性尺度
Japanese Version of the Highly Sensitive Child Scale for Adolescence (HSCS-A)

概要
この尺度は、Highly Sensitive Child Scale(Pluess et al., 2018)の日本語版です。11項目で青年前期(中学生~高校生)の感覚処理感受性を測定します。易興奮性、低感覚閾、美的感受性の3因子に加えて、すべての項目に寄与する一般感受性因子で構成されます。7段階評定(全く当てはまらない:1点 ~ 非常によく当てはまる:7点)の自己報告式尺度です。

項目例
一度に色々なことが起こっていると不愉快になる。(易興奮性)
大きな音は好きではない。(低感覚閾)
よい味がするものは大好きだ。(美的感受性)

論文
岐部智恵子・平野真理 (2019). 日本語版青年前期用敏感性尺度 (HSCS-A) の作成. パーソナリティ研究, 28 (2), 108-118.

日本語版児童期用敏感性尺度
Japanese Version of the Highly Sensitive Child Scale for Childhood (HSCS-C)

概要
この尺度は、日本語版青年前期用敏感性尺度の児童期版です。12項目で小学生(3~6年生)の感覚処理感受性を測定します。児童期版では、易興奮性と低感覚閾の因子は一つにまとまり、美的感受性との2因子で構成されます。7段階評定(全く当てはまらない:1点 ~ 非常によく当てはまる:7点)の自己報告式尺度です。

項目例
一度にいろいろなことが起こっているといやな気もちになる。(易興奮性・低感覚閾)
よいにおいのするものが大好きだ。(美的感受性)

論文
岐部智恵子・平野真理 (2020). 日本語版児童期用敏感性尺度(HSCS-C)の作成. パーソナリティ研究, 29 (1) 8-10.

Highly Sensitive Person Scale日本版
Japanese Version of the Highly Sensitive Person Scale (HSPS-J19)

概要
この尺度は、Highly Sensitive Person Scale(Aron & Aron, 1997)の日本語版です。19項目で成人(大学生年代以降)の感覚処理感受性を測定します。易興奮性、低感覚閾、美的感受性の3因子で構成されます。7段階評定(まったくあてはまらない:1点 ~ 非常にあてはまる:7点)の自己報告式尺度です。

項目例
短時間にしなければならないことが多いとオロオロしますか?(易興奮性)
大きな音や雑然とした光景のような強い刺激がわずらわしいですか?(低感覚閾)
微細で繊細な香り・味・音・芸術作品などを好みますか?(美的感受性)

論文
髙橋亜希 (2016). Highly Sensitive Person Scale日本版 (HSPS-J19) の作成. 感情心理学研究, 23(2), 68-77.

Highly Sensitive Person Scale日本語10項目版
Japanese Version of the Highly Sensitive Person Scale 10-Item Version (HSP-J10)

概要
この尺度は、日本語版HSP尺度を少数精鋭の10項目に短縮したものです。HSPS-J19をもとに作成され、10項目で成人(大学生年代以降)の感覚処理感受性を測定します。易興奮性、低感覚閾、美的感受性の3因子で構成されます。7段階評定(まったくあてはまらない:1点 ~ 非常にあてはまる:7点)の自己報告式尺度です。

項目例
強い刺激に圧倒されやすいですか?(易興奮性)
大きな音や雑然とした光景のような強い刺激がわずらわしいですか?(低感覚閾)
微細で繊細な香り・味・音・芸術作品などを好みますか?(美的感受性)

論文
Iimura, S., Yano, K., & Ishii, Y. (2021, March 17). Environmental sensitivity in adults: Psychometric properties of the Japanese Version of the Highly Sensitive Person Scale 10-Item Version. PsyArXiv.