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心理学の専門家であれば…

本の山

「研究者ではないのに、ここまで必要か?」と思う人もいるかもしれません。難しいですし、気持ちはわかります。ただ少しだけ、研究者以外の専門家のお話もここでご紹介させてください。
 

実は、公認心理師や臨床心理士といった臨床家でさえ、資格の認定試験で心理学研究法と心理学統計法の知識を必ず問われます。


それもそのはずで、カウンセリング(心理療法)もできるだけ科学的エビデンスに立脚した形(エビデンス・ベースド・プラクティス)でクライエントに提供されるべきだからです。


病気になって薬を飲むときと似ているかもしれません。研究によって効果が確認されていない薬を処方されても困るでしょう。それに、どんな副作用があるかもわかりません。
 

少し話が逸れますが、研究者ではないアメリカのサイエンスライターの中には、博士号をもっている方も多いと聞きます。研究の方法(あるいはその限界)に精通しているからこそ、適切な記事を執筆し、研究にもとづく信頼できる情報を広めることが可能なのです。
 

要するに、専門家と呼ばれる人たちは、方法論についての知識も「最低限」持ち合わせているということです。
 

もちろん皆さんの多くは専門家を目指す方々ではありませんので「高い専門性」が求められるわけではありません。とはいえ、HSPに関する情報を受け取ったり、自身が研究にもとづく情報を発信したり際には、上記のことも頭の片隅に入れておいていただけると嬉しいです。

心理学の研究法を学ぶための教科書

ここまで、心理学の研究方法を知ることの意義をお伝えしてきました。以下では、本サイトがおすすめする「心理学統計法」と「心理学研究法」の教科書をご紹介します。

■心理学統計法

 

■心理学研究法

 

【上級者向け】と書かれた本は、心理学部の教科書として使用されたり、心理学系大学院の入試勉強に必携なものです。内容はやや難しいです。心理学を学ぶために大学院への進学を考えている人にとっては必読の教科書です。